よろい結び /Harness loop [ハーネスループ]
よろい結びはバタフライノットの弟分
よろい結びとはラインの中間に輪を作る結び方です。 分類としては中間者結び(バタフライノット)と同じですが、よろい結びはそれよりも簡単だけど弱いという廉価版的で手軽に使える位置付けの結び方です。
よろい結びの語源ははっきりわかりませんが、現在でも剣道の胴を付けるときの結び方のひとつとして使われているようなので、鎧に関する結び方が由来だと考えることができます。
よろい結びは英語だとハーネスループと呼ばれます。ハーネスというのは馬車に使う道具のことで、これが名前の由来とのことです。
また、よろい結びは別名として砲兵結びとも呼ばれます。これもやはり、砲兵が大砲を固定するのによろい結びを使っていたことが由来とされています。 歴史上大砲は1600年前後から使われていたとされているので、砲兵結びの名前には400年前後の歴史があると考えられます。 素人なのでわかりませんが、よろい結びは輪状の結びなので大砲の砲身(タコでいうと口の部分)でも支えていたのかも知れません。 さらに英語ではArtillery loop(アティラリーループ)という別名もあり、Artilleryとは大砲・砲兵を意味します。
結び方の手順
構造
よろい結びの構造はなんともいえない独特な構造になっています。
結び目
よろい結びの結び目は、無理矢理整えると左右対称っぽく見える側ができるので、そちら側は綺麗です。 上の画像でいうと裏側が綺麗になる側です。
利用
よろい結びは中間者結びと同じく、ラインの中間に輪を作る時に使います。 すでに張ってあるロープなどに、フックを引っ掛けるための輪を作りたいときなどによく使います。 中間者結びよりも手っ取り早く結べるので、使える場面は多いと思いますので、状況に応じてどんどん使いましょう。