ひと結び /Half hitch [ハーフヒッチ]
止め結びのヒッチ版
ひと結びはヒッチ系の中では基本中の基本の結び方で、構造は単なる止め結びになっています。 引っ掛けてから止め結びをするとひと結びになるわけです。逆にいうと、対象の棒などを抜くと、止め結びになります。 ひと結びの魅力は、その単純さと手軽さにありますが、その反面、構造的には止め結びだけですから、強度は弱めです。
結び方の手順
構造
ひと結びの構造は止め結びです。対象物にひと回しして、大元のラインに先端をくぐらせた構造になっています。 単純な構造で、ひと目でどうなっているかわかるような、シンプルな結び方です。
ひと結びをして、さらにもうひと巻きすると、名前の通りふた結びになります。
結び目
結び目は非常に簡素な感じになっていて、見た目だけでもその弱さが伝わってきます。 結ばれているというより、ちょっと絡まって引っ掛かっているような雰囲気です。
利用
ひと結びは、引っ掛けるというよりも、ちょこっと何か軽いものをぶら下げたいときなどには最適の結び方だと思います。 構造的には強いわけではないので、割れ物のような落とすとまずい物に使うのは少し怖いので避けたほうが無難です。
しかし、弱々しい結び目にも関わらず、あまり加重の掛からない対象物であれば、意外に解けにくい結び方でもあり、結構使える場面は多いと思います。
ひと結びは非常に簡単な結び方なので、ぜひ頭の隅に置いて、機会があればどんどん使ってみましょう。