縦結び /Granny knot [グラニーノット]
本結びの間違い版?
縦結びは、本結びの変形の結び方です。 一般的には本結びの間違い版という位置付けという感じもあり、セットのようなものといえます。 縦結びの別名として、本結びを「横結び」と呼ぶのに対しては「縦結び」、「男結び」に対しては「女結び」と呼ばれ、本結びとのペアの結び方であると感じます。
また、英名は「Granny knot」で、「Granny」とは「おばあちゃんの」という意味です。 おばあちゃんが結ぶと縦結びになるから、という由来なのかは不明です。 一方で、granary(穀物の倉庫)が訛った可能性もあり、縦結びは穀物の袋を縛るのに使われていた結び方だったのかもしれません。
結び方の手順
二回目の結びは本結びとは逆で、下から来た方を上に、上から来た方を下にして結びます。
構造
縦結びは本結びと同様に、二重の止め結びの構造になっています。 本結びが大元のラインと結びのラインが平行に締まるのと違って、縦結びは交差して十字に締まります。
結び目
結び目はラインに対して垂直に端が伸びるといった特徴があり、水平のものに対して結ぶと端が左右に伸びるので、結び目としては良い感じの仕上がりになります。
利用
縦結びは本結び同様、二本を連結するより一本の先端同士を結ぶのに適しています。 また、縦結びは比較的に解きやすいので、後に解く可能性がある場面に向いている結び方です。 縦結びの解き方としては、結び目をグニグニすれば割とすぐ解けますが、大元のラインと反対の先端を引っ張って一直線にして、するりと抜く方法もあります。