ひばり結び /Cowhitch [カウヒッチ]
牛を引くときの結び方
ひばり結びは、別名を「Cow(牛)hitch」とも呼ぶように、牛の鼻輪に結び付けるときに使われていた結び方です。 イメージとしても「ひばり結び=牛の鼻輪」という印象が強いと思います。
ところで、牛の鼻輪は何のために付けるのでしょうか? 実は牛は鼻を引っ張られると痛いので、鼻輪を引っ張られるとおとなしく言うことを聞くようになるのです。
牛などの家畜は古くから輓獣として農耕具を牽引する動力に利用されていました。ひょっとしたらひばり結びの歴史も相当古く、はるか昔から使われていた結び方だったのかも知れません。
ひばり結びのひばりは、別名を告天子(こうてんし)とも呼ばれる鳥類のひばりですが、名前の由来は不明です。海外での呼び名をそのまま訳したものと思われます。
英語では「Cowhitch」のほか「Lark's head」や「Lark's foot」とも呼ばれるそうです。 Larkというのはひばりなので、直訳すると「ひばりの頭」「ひばりの足」になります。 想像ですが、ひばり結びの由来は、ひばりの頭か足の形に似ていたからかも知れません。 または何らかの目的で鳥をひもで結ぶときに使った結び方だったのかも知れません。
結び方の手順
構造
ひばり結びの構造は非常に単純です。 見れば見るほど単純ですが、まるで知恵の輪のようにしっかりと引っ掛かっています。
結び目
ひばり結びの結び目は単純ではありますが、独特な印象に仕上がっています。
利用
前述した通り、ひばり結びは牛の鼻輪に結び付けるときに使われます。 一般的には携帯のストラップを付けるときにひばり結びを使うことが多いでしょう。 ただ、スマホだとガラケーほどストラップは付けない印象なので、若者には馴染みのない結び方かも知れません。
ほかには種類によりますがペンダントのトップを結び付けるときにひばい結びを使うこともできます。
日常的にも、ひもやロープが二重、若しくは輪であれば簡単に使える結び方なので、意外に使い道はあると思います。